塗料のうすめ液って、いろいろあるけど、何がちがうの?

夏休みの工作、プラモデル、おうちのDIY、そしてもちろん、建築現場でも・・・
塗料を薄める機会は、実は身近にあります。
水性塗料であれば、水で薄めれば良いですが、
油性塗料を薄める時、現場の人でも迷ってしまう“ある問題”があるのです・・・

それが『薄め液、なにを使えばいいの?!』問題。
大きく分けて、ラッカー薄め液と、ペイント薄め液の2種類があります。

塗料とうすめ液の組み合わせは以下の通り
ラッカー塗料・・・ラッカーうすめ液
油性塗料・・・ペイントうすめ液
その他(アクリル樹脂・シリコン塗料他)・・・専用のうすめ液
溶解力(塗料を溶かす力)の強さは、ペイントうすめ液<ラッカーうすめ液 となります。
ラッカーうすめ液は独特のシンナー臭があるのも特長です。
~誤った組み合わせで使うとどうなるの?~
例えばラッカー塗料を、ペイントうすめ液で薄めるとどうなるでしょうか?
ラッカー塗料を薄められるほどの溶解力をもっていないペイントうすめ液では、塗料の希釈はできません。
筆やハケを洗浄するために使用しても、塗料が固まってしまい、筆やハケが使えなくなってしまいます。
では、溶解力のつよ~いラッカーうすめ液で油性塗料を薄めるとどうなるでしょうか?
まず、見た目に変化はありません。
しかし!そのつよ~い溶解力で部材を傷つけてしまったり、既に塗ってある色が分離してしまう可能性があります。
それぞれの用途に合ったうすめ液を使いましょう。
~油性塗料とラッカー塗料は仲が悪い?!~
うすめ液の話とは少々逸れてしまいますが、
塗料にも相性があることをご存じですか?
その代表例ともいえる現象が『リフティング』という現象。

(引用元:アサヒペンお客様相談室「ラッカースプレーとアクリルスプレーの違い」https://www.asahipen.jp/consultation_room/)
これは、元々油性塗料が塗られている場所の上に、ラッカー塗料(ラッカースプレー)を使用すると、
ラッカー塗料の強い溶解力に影響され、上の図のように塗装した場所がシワシワになってしまうのです。
ラッカー塗料に限らず、溶解力が強い有機溶剤を使用している塗料でも同じ現象が起こります。
塗装をする際は、塗装をする部材、そして重ね塗りをする際は塗料同士の相性も要チェックですね!
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